病気が分かってから1年半。
ネットでもいろいろ勉強させてもらって、きっと一昔前のこんな環境がない頃だったら壁にぶち当たった時に乗り越えられなかったかもしれません。
どんな症状とか、状況とか、どれも参考になりました。
中でも非常に助かったのは、こんな場合こんな対処をしたと書いてくださってるサイトです。実際経験した人でしか書けない貴重なものだし、やっぱり個々にそれぞれの状況があるので、実際自分のコに合うか合わないかは試してみないと分からないので、いろいろな方法をできるだけ多く拾えるのはとても助かりました。読んでるうちに、こうしてみようと新しいひらめきがあったり。
ゆっくりといろんな症状も出はじめたり、遠出のお出かけすれば、結膜炎などの炎症を起こしたり、抵抗力が弱まってるので、ばい菌によわくなってるんですね。お腹がユルくなるので食後のエビオスと乳酸菌はかかせなくなったり。いろいろとありました。
6月の終わりに起きた食欲不振は今までで一番深刻でした。
食事の支度をしたり、食べ物の用意をすると机の下に隠れて出てこなかったり、
寝たままご飯に対してまったく反応がなかったり。
最初はいつもの選り好みのひどいのかと思ったのですが、大好きな卵や栗まで残したり食べなかったりが始まったので、好き嫌い以外に体の中で何か起きてるんだろうなと思いました。
大好きなパンへの反応も薄くなっていたので、ただ食べるのを待っていては体力がなくなってしまうと、強制摂食をはじめました。
栄養補給は病院で点滴してもらうという選択もできますが、それでも腸はできるだけ動かした方がいいと聞いていたので、出来るかぎり口からちゃんと食べて欲しくて、強制摂食を続けました。
動物は体の回復にエネルギーを使う為に、食事を取らなくなったりするので、
できるだけ消化に負担をかけないように、ドロドロにしたものをシリンジで与えました。
大型犬の場合、一般に売っているシリンジだと小さすぎるのと、すぐ口の部分が食物で詰まってしまうので、クリーム絞り機の先を口の中に当たっても痛くないようにカットして、ライターなどであぶって角をとるといいようです。
やってて分かったのですが、シリンジやクリーム絞り機は私はあまり得意じゃありません。
それと、シリンジは中身が見えるので、安心感があります。大きいものがあるといかもしれません。
もっとユルいものを与える時は100均などでも売ってるソースようの容器を使う人もいるようです。
こんな状態が1週間、少しずつ好きなものは自分から食べてくれるようになってきて、それでもお肉は嫌がるので、食欲が戻ってきた頃を見計らって、今度はご飯をタワラ状にむすんで、のどの奥にいれてあげる方法に変えました。
最初は回数が少ない方が負担にはならないかと、親指ぐらいの太さで2センチぐらいのタワラむすびでしたが、あげる方も、飲み込む方も回数よりすんなり喉に入ってしまう方がお互い負担が少ない事に気がついて、小指ぐらいの細さで2センチぐらいのタワラに変えました。
ここまで来ると、お野菜だけなら食べてくれるようになったのですが、お肉のみでタワラむすびを作るのは至難の業なので、水少なめで茹でたお野菜のマッシュをつなぎにして、それでもユルいときは、流動食用の粉、きなこ、スキムミルク(ヤギミルクより低脂肪なので)などで固さを調節します。
マフはお粥はあまり好まないのと、お粥にするとユルユルでタワラ結びが出来ないのと、パンケーキは与えてる間に口の水分が取られて飲み込みずらそうでした。
毎回飲み込ませる食事では可哀想だったので、クレープを細かくみじん切りにして、好きなふりかけをかけてあげたり、食べてくれた缶詰の回を入れたり、オヤツを増やしたり、自分で食べれるという自信をなくさないように工夫しながら与えていました。
7月末にはお肉も元通り食べてくれるようになりました。
強制摂食は続けている間、正直これで正解なのか悩んだ部分もありましたが、院長先生に「甘えてるんだよ。甘えさせてあげて。」と言ってもらった言葉に救われました。
その後セミ取り散歩に勇んで出かけていく姿がほんとうに夢のようです。
我家の周りのはもういないんですけどね。実はまだお散歩中探してるんです。
毎回、「今日こそは!」って玄関で出発を待つ姿が切ない・・・
あの姿を見ると「もういないと思うよ。」となかなか言えません(笑)
今月も自分から何かちょうだいはしてくれるし、好きなモノも缶詰も喜んで食べてくれるのですが、ただお肉はタワラむすびに戻ってしまいました。
ぼちぼちでいきます。