旅行記の途中ですが、余談というか、個人的な愚痴。
事故が起きてしまった時代に日本に生きているんだから、つきあっていくしかしかたがないんだろう。
日本ではあまり知られていないけど、アイルランドのセラフィールド再処理工場は何度か事故を起こしている。一番近いのは2005年か。全期間のセシウム137の放出量は4京1000兆ベクレル、この量はチェルノブイリ事故の原子炉から放出された量の2分の1から3分の1に相当。一方、プルトニウムの放出量は610兆ベクレル。
発表が嘘でなければ、福島第一原発が海に流出の放射能総量4700兆ベクレル。現在までに日本のプルトニウム、ストロンチウムの放出量の発表はなし。(簡単に計れないで片付けられてる気もする。)
セラフィールド再処理工場から3km圏内のシースケール村は人口約2000人で事故の、1956〜83年の間に22歳以下の白血病が7件発生。これはイングランドの平均の10倍に相当する。セラフィールドには日本からも使用済み核廃棄物を再処理の委託をしている。人ごとではないですね。
こうやって考えると将来白血病やガンになって出費するぐらいなら、いま防御するためにお金を浪費する方がお安いのかもしれません。
夏と言えば海。いよいよ海水浴〜なんて思ってたのに。
も〜下田や伊東のブリとイワシとヒラメからセシウムなんてショック・・・ブリ、イワシは回遊魚なのでそれほどびっくりではないけれど、ヒラメはほぼ同じ地域で沈んでますから、ということは・・・。
なんとなく恐れていた事がじっさいそうだったと分かったらやっぱり・・・。いくらセシウムの数値は大丈夫と言われても、プルトニウム、ストロンチウムの量や広がり具合はいつまでたっても無音のままなにも聞こえてこないのだから勝手に憶測するしかない。
すみません、愚痴ばかりで。でもあれ以来、毎日の生活からレジャーまで気を使わなきゃならないのだから・・・愚痴も溜まります。
汚染ワラで騒がれているけれど、今さら聞いてなかったとか言ってるけれど、以前から警告していた人はいましたし。
結局起きてからじゃないと何もしてくれないのがこの国なのでしょう。
だから予想とか、憶測とか、想像で自分たちを守るしかない。
風評被害とか言うけれど、風評をあおってるのは実際は行政の方。事が起きてから大慌てされるような状態じゃ信用できない。しまいには口を閉ざして、公表すらしなくなるのではと不安になる。実際そうだし。
食に関しては『思ったより汚染されてました。広がってました。』なんて状況はこれからも出てくるのは想像するのが簡単。
ってことは風評被害とか言ってる場合ではなくなるし、そうなった場合に備えて、日頃できるだけ自分たちの汚染量を減らしておくしかありません。正直今の状況じゃ、風評とはもはや言えず、多くの人が正しく怖がっているのだと思います。
汚染量を減らしておくという課題の中で、武田先生は休日ぐらい放射線量の少ない場所でリフレッシュするといいと言っていました。日々どうしたって放射線にさらされる生活になった訳ですが、出回ってる地図を見る限り今の日本にそんな場所を探すのでさえ大変です。
実際空気より重いから標高1000m以上は大丈夫とされていたけれど、標高1400mでも出ているようですから。
最近火山学者の早川教授の地図が度々テレビに出てきますが、
早川教授作成地図
風で運ばれたルートをグーグルの地図で見ると山間をぬって遠くまで広がっている様子が分かります。
しかも、この間の汚染ワラでこんなに離れている場所なのに?っと疑問に思った場所にも重なります。
福島県の有志の方々が作った地図にもぴったり重なってました。
ということは離れている山間部でも谷間になってるところは広がった可能性もあるってことでしょう。
さらに想像すれば河口付近の海とか・・・。
実際、週刊現代調べでは意外なところでホットスポットが出ているようなのです。
補足:放射線を計測している放射能測定器SOEKSは地表で誤作動を起こしやすい機種として知られているそうです。なので実際にはこれより低い数値とも考えられます。しかし、上の地図と重なる地域が多いのであえて引用しました。
そうそう、比較的安く手に入るガイガーカウンターやSOEKSは地表を計測する際にはアルミ板等でβ線遮蔽の処置をしないと思わぬ数字が出るそうです。よくテレビでビニールに入れたガイガーカウンターを地面に置いて、キャーって言ってるお母さん方がいますが、β線もひろってしまって高い数値が出ている可能性が多いそうなので、近くにそんな人がいたら3mm以上のアルミ板で遮断してから計るように教えてあげるといいかもしれないですね。
さて、汚れた体をリセットするために休養をとる・・・それさえ難しそうです・・・。
少なくとも、自分たちの日頃の生活圏内、よく行く場所ぐらいの放射線量ぐらい把握しておくのが良さそうですね。